左耳の外耳が傷んだので、近所の耳鼻科へ飛び込んだ。
すると白髪の女医さんが「あなた、これ蓄膿症の症状よ」と。
えー。
マスク姿の先生の澄んだ瞳の奥からは、
真剣さと深刻さが伺えたので
こちらもしぜんと背筋が伸びた。
すぐに薬をもらって飲んだら、よく効くんだね。これが。
妻からも「いびきがうるさい」という苦情をもらっていたので、
原因がわかっただけでもスッキリ。
わたしは一年中鼻水がよく出るので、
打ち合わせ中でもよくかんだりする。とくに夏場がひどい。
ここ数年はスギ花粉にも反応するようになったので、
もう通年鼻垂れ小僧状態。
それは、じぶんの性質みたいなものだというあきらめというか
先入観があったんだよね。
でも、よく調べてみたら蓄膿症という病気じゃないか!
洒落になりません。
蓄膿症は思考力の低下も招くというから、ほっておくと怖いですね。
でも、病気以上にわれわれの思考を低下させる原因の第1位は
まちがいなく「先入観」だと思う。
そして、これまでの経験から
あたらしいアイデアが生まれるときは
「先入観の壁」を打ち破った瞬間がいちばん多い。
ヒントは「聖域」みないなところ。
当たり前すぎて議論にすらならない部分に手を付けると
そこからガラガラと物事が動きだすんですね。
みなさんも、先入観の罠に陥っていませんか?
—
6/28(土)の午後に公開します。