ストレスと聞いて「わたしは無縁よ」と言い切れる人は少ないでしょう。そう、子どもから大人まで、大なり小なりのストレスを抱えて人は生きています(たぶん)。たとえば・・・

・締め切りのプレッシャーに耐えられない

・忙しくなるとイライラする

・膨大な量のメールの返信にうんざりしている

・つい、子どもを無意味(反射的に)に叱ってしまう

・ネットで罵倒されて落ち込んだ

・上司のタバコと加齢臭で毎日死にそうな気持ちになる

 

つい先日のこと。ネット上で「ストレスが身体に悪いは大ウソ」という記事が発表され、わたしのFB仲間でもちょっと話題になりました。

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健康心理学者の Kelly McGonigal 氏(logmiより引用)

KellyさんのTEDでも話題になっているプレゼンをかいつまんで説明すると

・ストレスを軽減させよう、なんて考えなくていい
・ストレス反応=身体が新しいことへ挑戦するための準備
・ストレスに対する考え方を変えれば、人はより健康になれる

わたしも基本的のこの人の考え方に賛成です。ストレスは解消しようとするから消えないんですね。消すんじゃなくて、うまく付き合えばいいんです。それを教えてくれたのが、クレーム対応アドバイザーで「ストレス博士」の異名を持つ堀北 祐司さんでした。

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ストレス博士の堀北佑司さん

(筆者注)あくまで「異名」ですので博士号は持ってません・・・

堀北さんは、SHARPでクレーム対応の仕事を11年も(!)続けたツワモノです。そう聞くとメンタルが強そうな警察官のような方をイメージしてしまいますが、元来とても打たれ弱い(本人談)とのこと。そこで、なんとかストレスと上手く付き合えないかと考えた末にたどり着いたのが、様々な「ストレス耐性向上実験」でした。これまでに試した実験は、なんと300個超。ごくわずかですが、一例をご紹介しましょう。

「大木を抱く」

「炭酸水を飲む」

「女性誌を読む」(男性のみ)

「ホントにこんなの効果あるの?」と思うかもしれませんが、堀北さんの調査によると、クレーム対応窓口の同僚もこっそりと上記のようなことを実践していたというのです。びっくりですな。

こうして、堀北さんは自分に合った「ストレスとの付き合い方」を身につけていきました。以前はあまりの激務ゆえに「心が折れる」経験もあったそうですが、その後、心理学を応用した独自のストレス耐性向上メソッドを確立。再発には至っていないそうです。

ちなみに、「クーリエ・ジャポン」4月号では、「心が強い人」になるための方法が特集されています。なかでも興味深かったのは、充分な訓練を積めばストレスに弱い「心配性」の人も、実はかなりのストレスに対処できるそうです。実際、アメリカ軍のパイロットには心配性遺伝子をもつ隊員も多くいるそうです。ビジネスエリートを目指す人にとって、メンタルタフネスはもはや欠かせませんね。

そ・こ・で。ここからは宣伝ですよ。

このたび、 人事評価制度運用支援コンサルタントの山元 浩二さんと一緒に「南青山Fラボ」というサロンを開設することになりました。

山元さんがオフィスを構える南青山の地から、様々な流行の兆しを発信していこうという試みです。記念すべき第1回目の講師を堀北さんが引き受けてくださいました。当日は「ストレス耐性が上がる生活習慣」を80個厳選してご紹介してくれるそうです。

ちなみに、堀北さんのストレス耐性が上がる生活習慣は出版社からも高く評価され、この秋には大手総合出版社から出版も控えています。

わたしの数少ない持論のなかに「金と女は追いかけるな」があります。追いかけると逃げちゃうからね。今回のエントリを書くにあたり「ストレスは消してはいけない」も座右の銘に付け加えたいと思います。それでは、5/23(金)南青山Fラボでお会いしましょう。

5/23(金)19:00スタート

南青山Fラボ キックオフセミナー
「あなたもストレス対応の達人になれる!」